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This Category : テクニック

お願いして狙う

2015.10.01 *Thu
構想を決め、球を狙っているときに、どうも不安、あるいは何か違うという事はどなたも感じることかと思います。
 2001年の全日本14-1選手権の覇者であり今は亡きポケットプロプレイヤーの桧山春義(ひのきやま はるよし)プロがビリヤードメディアの企画対談の中でとてもおもしろい話をしていて、その様子は今でもYOUTUBEで見ることができます。
メンタル対談

 このトークでは試合におけるメンタリティをどう高めてゆくかというテーマなのですが、その前段としてどのくらい確信を持って球を狙っているのかという話がでてきます。
 その中で日本のトッププロである桧山プロ『正直言うたら、ええんやろ』と前置きのあと、『ばちっと(厚みが)見えていることはあんまりない』と言い出すのです。

 そしてそういう時はどうするかという質問に『一生懸命ねろてるふりして、お願いしてるんやろね』と正直に本音を暴露する桧山プロに周りの後輩プロは大爆笑となります。 

 このときの桧山プロは全日本でまさにトップ争いをしていました。
 とはいえ奥村プロや世界のトッププロには及ばないところもあるという自己評価をしっかりと持っていたようです。
 そして、自分自身に対しては大変厳しく、常に納得できるだけの練習をしていたと言われます。

 さて9ボールなら9割近いシュート率といわれるポケットトッププロでさえこんな気持ちでいるのですね。
 ならば半分以下の確率、時には2割以下の成功確率のタマをねらうアマスリープレイヤーは大概、『当たらないことも覚悟しつつ撞いている』といってもおかしくないでしょう。
 とはいえ、まるであきらめて撞いていては、それこそ確率は落ちてしまいます。
 ひねって遠い第一的球を狙う時など『こんな感じ』くらいの納得度で撞いている方が多いのかもしれません。

 プレイヤーの中には狙っていてもどうにも不安が大きいときには、『体が嫌がっている』と表現する方もいます。
 いくらお願いしても聞き入れてもらえそうもないと感じた時でしょうね。
 とはいえ、そんなとき構え直せば治るのかといえば、そんなことはまず無く、最後は『しかたない』とつぶやきながら構えに入るわけです。

 スリーは自信たっぷりに狙うなんてことは普通のアマチュアにはなかなかなく、時には体が嫌がるほど不安のまま撞かなければならないという、ある意味ずいぶんマゾ的な趣味とも言えますね。
 私たちも確率的に自信を持って狙っているようにしていても、実は大概、お願いしているのでしょう。

 同じような配置のタマでもその時の自身の調子や精神状態により、かなり自信を持って狙える時と、どうもよく見えないという不安なときがありますね。
 昔は自信を持って狙えるまでは撞くな、なんて無謀なアドバイスをする先輩もいました。
 まぁ、見えないとき、不安なときは納得いくまでちゃんとお願いすることにしましょう。
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効く球効かない球はどうして?

2014.08.07 *Thu
花火の絵

手玉の動きを見て『効いた球』という表現をしますね。
押し球、引き球の効果にもこの『効き』という表現をしますが、ここではスピン量の多い球の様子を表すこととします。
この『効き』を与える撞き方とは、こうすれば身につくというような簡単に体得学習できるものではないのだろうと思います。

例えば仲間の1人が押しぬきダブルクッションを狙いますが、どうも今一つ押しのスピンが足らず、うまくダブルクッションが入りません。
するともう一人の仲間が出てきて、同じ配置でショットしてみるとこれは明らかに違い生き生きとしたダブルクッションとなるなんて事があります。

繰り返し交替して撞いてみながら、撞点が甘いだの、キュー先が下がっているだのといろいろやりますがどれも原因としていまひとつ納得いかないのです。
すると元、いや昔理系出身とかいうオヤジ同志が少しだけ論理的にその現象の差を明らかにしようという事になります。

押しスピン量が足りないという事はスピンを与えるためのモーメントや角速度が違うのかという話になり、まずは撞き点の差を疑いますが、どうもそんなに差は無い。
どちらかというと効く人のほうが撞点は甘いということまで有ります。
押しが効かなければ上が撞けていないとアドバイスされ、いくら撞点を高くしてもだめでついにはキューミスし、私には無理という結論となる、良くあることですね。 

すると次に出るのは加速度の差、ボールとタップの接触時間を長いか短いかで力積が違うのだという話になります。
しかし皆さん何回もこんな話はしますが、加速や力積という時間が関わる話になった時点でなにせ1000分の1秒とかの 時間の事ですから肉眼では確認できないのです。

しかし、最近は高速度カメラという便利なモノがあり、肉眼じゃ見えない早い動きをゆっくり見ることができます。
YOUTUBEにもかなり多くの映像がアップされているので興味のある方はご覧になってください。
高速度カメラが映したタップがボールをとらえている瞬間の画像を添付しますが、タップが変形しながら3から4ミリ程度、ボールをとらえて運んでいる時間がそこにはあることが解ります。
他の調査ではタップが球に触れているのは1/1000秒とかそんなものらしいですが、でもこの少しの時間が『効き』にはとても大切なのですね。

引球とらえる

引球なか

引球はなれる時

さて、仮に『効き』に加速度や力積が重要であるとして、問題はどうすればその効果を作りだせるか、またコントロールできるかです。
すると、これはストローク時の各部関節や筋肉の使い方の違いなどという事になるので、いよいよ魑魅魍魎な世界に入っていくのです。
中には『素振りでインパクトに加速するように振ればいい』と、実現方法が全くつかめないことを気楽にさらっと言ってくれるプロもいます。

有名なトヨタの問題解決手法には、なにか問題があればそれは『なぜ』起こるのかを考え、その答はさらに『なぜ』引き起こされるのかと5段階も深めて考えろと言われますが、それはなかなか出来やしない。

仮に加速が大事であるとしても、その不足を補うための練習はとなるともう、わけがわかりません。
素振りでのイメージトレーニングとワンポイントリクくらいは聞いた事がありますが、これくらいしか頼りにすることはないのでしょうか。
ゴルフでも同じようなレッスンがあり、素振りでインパクトの後にシャフト風切り音が出るようにと言われますが、ビリヤードではさすがに風切り音は無いですね。
野球の王選手は打点が投手側にあり、長くバットに球を乗せることでボールを遠くへ飛ばしたと言われますが、そういう事はやはり連日の荒川コーチ宅での素振り稽古や年がら年じゅう集中して考え続けることで得たと言われます。

課題があっても放りっぱなしで進展しない、あるところから先へ思考が進まない。
うーん、やっぱり一日500回以上のイメージ素振り練習しかないのかなぁ。
長く続けているのですからもうほんの一歩くらいは先に進みたいですね。
しかしその一歩が難しい、考え続けても10年以上かかることもあることなのですね。
でも、だから飽きずに続けられるのですね。
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KISSの特効薬

2012.03.12 *Mon
スリーならではの避けたい色気のないキスの話です。

このキスの数はおおむね上達するに従い減ってくるものですが、プレイヤーにより差が出てきます。
 世界のトッププレイヤーの中でも比較的キスが多いのはチョ・ゼホやコードロン、少ないのはブロンダール、ヤスパース、ザネッティといったところでしょうか。

 いずれにしてもトップアスリートとなるとみんな研究しているので普通のアマチュアに比べれば格段にキスは少ないわけです。
 キスの発生確率データがあると面白いかもしれませんね。
 アマチュアの場合でも意識の高い方はキス確率も低くなりますが、意識が低い方はベテランでも結構な確率で衝突を起こします。
 筆者も間違いなく後者のひとりです。
 スリークッションゲームは何しろ当たる確率が低いゲームなので、まずは手球の動きに関心が行ってしまうことがキスを避けられない要因でしょう。

 ご自分がキスに対する意識が高いか低いかは簡単に自己診断できます。
 普段ゲームで普通に何ゲームか撞いて、キス回数を数えてみてください。
 1ゲーム(25イニング)に4回以上のキスがあるようなら、それは意識が低いという事だと思います。
 しかし意識が低いことに気が付いた次点で改善の余地があるわけです。
 1回未満の方は間違いなくプロ級だと思います。

 次に、手玉2クッション以上でのキスの多い典型的な取り口パターン例をあげてみてください。
 例えば裏回しのツークッションキス、表2重まわしの出迎えキス、箱球の手玉3クッション時点での先球とのニアミスなどですね。
 これが3つ、4つ程度しか出てこない方はキスへの関心度が低く、7、8つと出る方は関心度が高いと言えるでしょう。

よくあるキス

さらに上記にあげた典型的なキスしやすい配置パターンで、キスを再現できるという形をテーブル上に置いてみてください。
 これはスリークッションアカデミーの梅田プロの講義にもあったドリルです。
 そして、50%以上の確率でキスを再現してみてください。
意外に確実にキスさせるパターンをセットすることは難しいものです。

 50%の確率でキスできる配置パターンのショット方法がわかったら、今度はその回避方法を研究します。
 ここまで研究してから、プロにアドバイスを受ければ相当に有効でしょう。
 
 キス配置を新たに10以上覚え、実際に5割以上キスさせられるようにすればキス回数は相当に減ると思います。
 以上が避けたいKISSの特効薬ですが、きっちりこれを実践するのはなかなか大変なことです。

 研究すべきことはいっぱいあるわけで、やっぱりスリーはやめられませんね。


前回の『どうとる』です。
サエギナールのチョイスは2重まわしのカラクッションでした。
ラシャが新しくてボールスリップが多い時はこのぐらい長く出ることはあるのですが、柔軟に対応できるのがトッププレイヤーの素晴らしいところだと思います。
今回は正解をいただきました。

サエギナチョイス回答2

 さて、今回はコードロンです。
 画面が不鮮明で申し訳ありません。
 どうしたでしょう。
コドロンチョイス質問4
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気がつきにくいキス

2011.02.04 *Fri
ひさしぶりに色気の無いキスの話です。
 色気のあるキスは最近とんと機会が少なくなりさびしい限りですが、スリークッションでの避けたいキスのほうはなかなか減りません。

 一年ほど前のブログでキス回数の話をしました。
 ホームのプロと比べると自身の持ち点は1、2割しか変わらないのに、キスに関しては3倍もの頻度であることを知り、これは改善しなきゃと気がついたという話です。

 その後キスをわざとさせる練習や、バンドゲーム練習で先玉への意識を高め、少しは改善した気がしますが、まだまだです。
しかし、そんな意識を持つと他のプレイヤーのキスにも興味が湧いてきます。
 『この球はあぶないけどどうするのだろう?』と他人のプレイを見たりします。

 そうして人のプレイを観察していると、キスに対する注意は手玉、先玉の入ったクッション数が多くなるに従い、低くなることに気がつきます。
 ときには「あれれ、あのプレイヤーはキスの危険性を意識していないな」と、読めてしまうこともあります。

 手玉、先玉ワンクッションでのキスはだれもが意識します。
 その後手玉、先玉ツークッションキスあたりで意識の差が出るようです。
 裏回しのツークッションキスは上級者でもときどきやりますよね。

 さらに、手玉、先玉両方がスリークッション以上入ってからのキスパターンは結構な高得点者でも意識していないことが多いようです。
 この辺はプロや選手権クラスのトップアマの方々は大概気をつけていますが、その手前のクラスの方では意外に意識が低い方も多いようです。

 一つ二つ、よくあるパターンを御紹介します。
多クッションキス①
多クッションキス②

 これらのパターンはキスをわざとさせる練習をして学習すると、相当に意識するようになると思います。
 中には、かわすことを考えるより他の取り口に向かった方が結果的に成功率の高いものもありますが、まずは意識することが大事だろうと思います。

 気がつきにくいが意外に多いキスパターンを御存知の方は内緒にする必要がなければ、是非とも教えてください。
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ダメ自分からしか得られない物

2010.10.29 *Fri
ブログ編集長です、本日は全日本アマチャンピオンから投稿記事を頂きましたので御紹介します。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
十数年前の自分の試合を振り返って調子の良し悪しを割合で見てみると、本当にうまく撞けている時の記憶はなく、良くも悪くもない時が二割くらい、後の八割はうまく撞けなくて試合中ひたすらもがいている状態だったと思います。

試合ではほとんどが『ダメ自分』の記憶ばかりです。
試合中に押せない、引けない、捻れない、のいわゆる三重苦の状態に陥って、右腕もすぐ酸欠状態になってしまっていました。

酸欠状態ってどういう事?と言われる方もいるかと思いますので、ちょっと補足…。
いわゆる筋肉痛と同じ症状だと思うのですが右腕の筋肉がパンパンに張って思うように振れなくなる状態です。
当時は筋肉痛になるくらい無駄に力が入っていたのだと思います(笑)

当時はよくメンタルタフネスの本を手当たり次第に買いあさって読んだりもしましたが、試合ではホームのお店でのアベレージとは比べ物にならないほど惨めでした。

けれどもここ数年はと言うと、好調/普通/低調の比率はおそらく一割/六割/三割っていう感じでしょうか…以前と比べると自分でもかなりまともになったように思います。

かといって何かを見つけた訳でもたいした事をした訳でもありませんが、その話を少しだけ御紹介したいと思います。

まず『ダメ自分』を回想して、不安に思う球の配置を列挙してみます。
直近の試合で何時もは普通に撞いて普通に当てている球なのに、ふと不安になった球、或は恐さを感じた球の配置を残らず書き出します
そしてその配置の球をその時の心理状態を思い返しながら納得のゆくまで撞いてみます。

単純にこれだけなのですが、これを徹底的にやると、きっと試合で普段ホームのお店での常連会のアベレージをコンスタントに出せるようになると思います。
『ダメ自分』に出会えた試合があれば一度試してみて下さい。

きっと高いお金を出してメンタルタフネスの本を読むより効果があると思います。
(以上、投稿記事)


あとがき(編集長):
いやぁ、最強アマも力量が発揮できずにもがいている時があったのですね。
試合のときの『ダメ自分』の状況をしっかりと記憶、要因分析し解決する・・普通の事のようでなかなかできないのですね、これが。
しかし、メンタリティに不安のある方は試してみない手はありませんね。

チャンピオンの投稿に感謝いたします。
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テンプレート配布者:サリイ  ・・・  素材:TripISM
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